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6人用個室ブースの選び方と活用シーン

オープンオフィス化が進む現代、企業が抱える「会議室不足」や「Web会議の騒音問題」を解決する鍵が、6人用個室ブースです。

本記事では、多人数用ブースのメリット、適した活用シーン、そして失敗しないための選び方を徹底解説します。

6人用個室ブースがもたらすメリットと可能性

会議室不足の解消とスペース効率化

Web会議の増加に伴う「会議室不足」を根本的に解決します。従来の会議室と比べて占有面積が小さいため、オフィス内に効率よく設置でき、4〜6人の少人数ミーティングによる会議室の不必要な占有を防ぎます。大掛かりな工事が不要なため、低コストかつ短期間で集中スペースを増設可能です。

機密性の確保と議論への「没入」

フルクローズ型のブースは、高い遮音性能により、外部への音漏れや内部への雑音の侵入防止が可能となります。これにより、人事面談や重要な顧客とのオンライン商談など、機密性の高い情報を扱う会議も安心して行えます。参加者全員が周囲を気にせず、議論に集中できる「没入空間」を提供します。

オフィスレイアウトの柔軟性と資産価値

設置型ブースは建築基準法上の「家具」扱いとなるため、オフィス家具と同様に容易に移動や再配置が可能です。将来的なレイアウト変更や移転の際も、解体して新オフィスへ運ぶことができるため、内装設備のような固定資産化による無駄が生じません。企業の成長や働き方の変化に柔軟に対応できる資産です。

ただし、要件を満たさない場合や大型タイプは所管行政庁の判断となるため、事前協議が推奨されます。

6人用個室ブースの活用シーン

会議室の代替・少人数ミーティング

4人から6人程度のチームによる定例会議や進捗確認に活用し、会議室不足を解消します。予約が取りにくい広い会議室を使わず、すぐに集まれる場所をオフィス内に確保できます。特に、社内と社外(在宅など)のメンバーが混在するハイブリッド会議の場としておすすめです。電源やモニターが完備されているため、日常的な少人数研修や勉強会にも利用しやすい環境です。

機密性の高いミーティング

遮音性の高いクローズド型のブースは、情報漏洩リスクを抑えます。これにより、経営戦略や人事評価といった社外秘の議論、重要な顧客とのオンライン商談、応募者とのWeb面接など、秘匿性が求められるコミュニケーションに集中できます。周囲の目を気にせず、安心してプライバシーを保護しながら対話を進めることが可能です。

多人数での集中作業・創造的な活動

チームメンバーがホワイトボードやモニターを共有しながら、集中して作業を行う場として機能します。オープンオフィスの喧騒から離れ、クリエイティブなブレインストーミングや企画書の最終チェックなど、高い集中力が要求されるタスクに適しています。周囲の雑音に邪魔されないため、生産性の高い議論を通じて、チームの成果を高めることが可能です。

失敗しないための選び方のポイント

法的要件と安全性の確認

大型の6人用ブースは、消防法上の「火災感知器」や「スプリンクラー」の設置基準に影響を与える場合があります。導入前に、ブースのサイズや構造が消防法の規制(特定天井、防火区画など)に適合しているか、メーカーに法的適合性を必ず確認しましょう。また、ブースの換気量や耐震固定方法など、利用者の安全性に関わる仕様も重要です。

遮音性能とブース内の快適性

6人で利用する場合、ブース内の声が外部に漏れないか(遮音性)、逆に外部の音がブース内に入らないかを数値(dB)で確認します。また、ブース内で声が反響しすぎるとWeb会議の音質が悪化するため、吸音材の有無も重要です。加えて、6人が長時間利用できるよう十分な換気能力と、夏場に快適に過ごせる冷房オプションの有無をチェックし、快適な利用環境を確保します。

設置・移動の柔軟性とオフィス環境への適合

将来的なオフィスレイアウト変更や移転を想定し、分解・再設置が容易な構造か、また移設にかかる費用を確認します。搬入経路(エレベーター、通路の幅)に対してブースの部材サイズが問題ないかも重要です。さらに、ブースの外装デザインがオフィスの雰囲気に馴染むか、電源やLANケーブルの配線口が使いやすい位置にあるかも確認しましょう。

まとめ

6人用個室ブースは、単なる家具ではなく、現代のオフィス課題を解決する戦略的なツールです。

導入により、不足しがちな会議室を効率的に代替し、Web会議や社外秘の議論に必要な高い機密性と集中環境を確保できます。選定においては、消防法を含む安全性、快適性を左右する遮音・換気性能、そして移設の柔軟性を重視することが失敗しない鍵です。

これらのポイントを押さえ、チームの生産性向上と、変化に強いオフィス環境の構築を実現しましょう。

ワークブース選びは「導入目的」が重要!
目的別のおすすめワークブース3選

企業によってどのような目的でワークブースを導入するかは様々。「長時間の商談で品質が下がる」、「大きな会議室を少人数で使用してしまっている」、「とりあえず設置したが後々移動が大変」など、代表的な課題を解決できる3つの目的に合わせて、おすすめのワークブースを紹介します。

選定条件
「ワークブース」「個室ブース」「テレワークボックス」「リモートワークボックス」のGoogle検索で見つかったフルクローズ型のワークブースを取り扱う41社の中から、下記条件で選出。(2023年1月11日時点)
ワークブースでの作業効率を高めたい会社向け…CAP-CELL:41社のうち唯⼀特許取得のエアコン機能搭載
大きな会議室の使用効率を高めたい会社向け…TELECUBEbyokamura:41社のうち4⼈ブースのラインナップ最多
手軽に移動できるブースを設置したい会社向け…Easy Booth:41社のうち軽量で個室ブースの公開価格が最安

作業環境重視
充実の設備を搭載したワークブース

CAP-CELL(株式会社オリバー)

CAP-CELL(株式会社オリバー)01

引用元:株式会社オリバー公式HP
(https://place2-5.oliverinc.co.jp/office_furniture/products/swb-f750s4/)

ワークブースでの作業効率を高めたい会社におすすめ

                   

株式会社オリバーの「CAP-CELL」「CAP-CELL Lite(カプセルライト)」は、いずれも遮音性のある完全個室空間で集中できる環境を提供し、さらにダウンライトなどリラックス効果を高める内装デザインを施しています。標準設備の換気扇に加え、オプションでエアコン付きソファを導入すれば、長時間の使用や暑い夏でも快適に作業に取り組むことができます。

収容人数 1人用/2人用/4人用
サイズ 1人用:W1,200・D1,200・H2,370
2人用:W2,400・D1,200・H2,370
4人用:W2,000・D1,600・H2,370
設備 住宅用下方放出型簡易消火装置、ダウンライト、AC電源+USB+スイッチ、換気扇、アジャスター+キャスター、コートフック

サイズ重視
使用人数に合わせたワークブース

TELECUBE by okamura(株式会社オカムラ)

TELECUBE by okamura(株式会社オカムラ)01

引用元:株式会社オカムラ
(https://www.okamura.co.jp/office/lp/workbooth/)

大きな会議室の使用効率を高めたい会社におすすめ

株式会社オカムラのワークブース(TELECUBE/SnowHut)は、周囲からの雑音・雑念を排除して、自分の仕事や作業に集中したい人におすすめです。「TELECUBE by okamura」「SnowHut」は、いずれも防音対策・防視対策が図られており、周りの話し声や騒音、視線を気にせず1人の業務に集中できます。

収容人数 1人用/2人用/4人用
サイズ 外寸:1000W×1200×2325H(1人用)
設備 遮音性・防火性、グラスウール内蔵、換気ファン、人感センサー、抗ウイルスメラミン仕様

価格重視
とにかく安いワークブース

Easy Booth(株式会社CONOC)

Easy Booth(株式会社CONOC)01

引用元: 株式会社CONOC公式HP
(https://workbooth.conoc-dx.co.jp/)

とにかく安価なブースを設置したい会社におすすめ

CONOCが提供するEasy Boothは、ワークブースを手軽に導入したい人におすすめです。ダンボールを使用したブース本体は総重量が約40kgですから、設置や移動がラクラクなのはもちろん、設置後のレイアウト変更も容易になります。

収容人数 1名
サイズ 外寸:幅1270mm×高さ1900mm×奥行900mm
設備 デスク・電源・照明・換気ファン